FIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017の決勝&3位決定戦をまとめました。3位決定戦はイランvsイタリア、決勝戦はタヒチvsブラジルとそれぞれグループステージでも対戦している同士の戦いとなりました。
決勝戦 ブラジル 6-0 タヒチ
FIFAビーチサッカーワールドカップバハマ2017決勝戦は2013年ベスト4、2015年準優勝と着実にチカラをつけ悲願の初優勝をねらうタヒチと4大会ぶり5回目の優勝をし王国復活をねらうブラジルとの戦いとなりました。今大会ではグループステージでも対戦しておりは4-1でブラジルが勝利しています。
全世界が注目する決勝戦はいきなり試合が動きます。タヒチのパスミスから開始14秒でマウリシーニョが先制点を奪います。タヒチがパスを繋いで形を作っていくもブラジルの詰めが早くタヒチに主導権を握らせません。そしてタヒチが前がかりになったところの一瞬のスキをつき、ブラジルがカウンターで最後はダチーニャが追加点を奪います。
第2ピリオドは両チーム何度か決定機を作るがタヒチはトロヒア、ブラジルはマンの過去ワールドカップ優秀GK賞をとっている両GKがファインセーブを見せます。しかし17分にこぼれ球をダチーニャがマウリシーニョに絶妙なパスを通し、これをしっかりと決めマウリシーニョがこの試合2点目をあげブラジルが3-0とリードを広げます。
第3ピリオドあとがないタヒチはラバスト、タイアルイを中心に攻勢をかけるもゴールを割ることができません。ポゼッション率はタヒチのほうが高いのですが、そんな中ブラジルがボールカットからカタリーノにつなぎ追加点を奪い、さらにはダニエルが続けて2得点をあげ6-0とします。
そして6−0のブラジル圧勝で試合終了。ブラジルがFIFAビーチサッカーワールドカップ大会最多5度目の優勝を飾りました。
Congratulations to Brazil - #FIFABeachSoccer World Champions! 🏆🇧🇷
FIFA Beach Soccer World Cupさんの投稿 2017年5月7日
各個人賞
ゴールデンボール(MVP)には今大会では9ゴールのアフマドジャデ、ゴールデングローブ(最優秀キーパー)にはホセイニとイランの今大会躍進の立役者の両選手が受賞しており、アジアのビーチサッカー界に新たな歴史を刻みました。
ゴールデンスコア(得点王)
- ゴールデンスコア 17点 ゴリ(イタリア)
- シルバースコア 9点 ロドリゴ(ブラジル)
- ブロンズスコア 9点 アフマドジャデ(イラン)
ゴールデングローブ(最優秀キーパー)
- ゴールデングローブ ホセイニ(イラン)
ゴールデンボール(MVP)
- ブロンズボール ダチーニャ(ブラジル)
- シルバーボール マウリシーニョ(ブラジル)
- ゴールデンボール アフマドジャデ(イラン)
3位決定戦 イラン 5-3 イタリア
イタリアは世界大会時代から数えると5回目の3位決定戦、イランは2013年から3大会連続ベスト8以上という両チーム。大会通じてイタリアは34点でイランの16点の倍以上の得点力、低い点差で勝ち上がってきたイランの攻守の戦いも注目。今大会ではグループステージでも対戦しておりは5-4でイタリアが勝利しています。
イランはGKホセイニ起点の攻撃、イタリアは個人技で仕掛けてくるという展開。第1ピリオドにイランはミシガルのシュートをイタリアGKデルメストレが防ぐもアフマドジャデが押し込んで先制点をあげます。アフマドジャデは第2ピリオドの14分にもフリーキックを押し込んで得点をあげます。
さらにイランはアジア大会MVP&得点王のモフタリがキーパースローから、これぞビーチサッカーというすばらしいオーバーヘッドを決めイランのリードは3点に。
第2ピリオドまではイラン優勢で進んでおりましたが、第3ピリオドは試合が大きく動きます。イタリアは第3ピリオドにゴリがオーバーヘッドとフリーキックから点を決め追い上げの勢いがついてくるも、イランのミシガルが1点を返し再び点差を2点にします。イタリアもラマチオッティがヘディングで再度1点を返すが、アフマドジャデがPKでこの試合ハットトリックとなる3点目を決め試合を決定づけました。
そしてイランが5-3でイタリアを破り、第1回大会の日本の4位を塗り替えてアジアでは最高位の3位を獲得しました。